哺乳類細胞用恒温振とう培養機 CO2インキュベーションシェーカー

CO2-BR-53FP-MT

商品コード：

ペルチェでフロンフリーなBR-53FPをベースにCO2-BR化。三角フラスコ内へガスを強制通気し、CHOやExpi293等の浮遊細胞の培養が行えます。ツメクランプ振とう台付属。

別売のガスコントローラー。CO2コントローラーかマルチガスコントローラーのいずれかが必要です。

別売のフラスコキャップ

主な用途

●浮遊性や浮遊化した細胞（CHO等）の培養
●抗体生産の効率化
●Expi293細胞のトランスフェクションや培養
●微好気・嫌気性微生物の培養

ダウンロードファイル（有用情報）

総合カタログよりカスタムバイオリアクターシェーカー CO2-BRシリーズ (PDF)

特長

独自のガス分岐管で各容器内のみにガス供給

ガスボンベからの炭酸ガスはガスコントローラーにて大気と混じり濃度調節され、庫内に備えたガス分岐管（ブランチユニット）で、各容器内のみにガスを分岐します。ブランチユニットは、独自の構造によって各容器に均等かつ微量での分岐を可能としています。

ガス供給にはバリエーションあり

炭酸ガスのみの場合はCO2コントローラーの組み合わせ、炭酸ガス・窒素ガス・酸素の供給用としてマルチガスコントローラーの組み合わせがあります。また、窒素ガスのみの供給（ボンベを使用せずに大気から濃縮した窒素ガスを供給する装置もあり）や、昆虫細胞を用いたバキュロウィルス発現系などに向けた空気のみの無菌的供給にも対応可能です。

容器内は無菌的な閉鎖系を維持可能

ガスは要所に備えたフィルターを介して供給されるため、容器内をクリーンに保つことができます。容器からガス供給ホースをはずしても、容器側にフィルターがあるため容器内の無菌状態を保つことができ、クリーンベンチとの行き来も容易です。

三角フラスコでの振とう培養に

三角フラスコ（125ml~5L、2L除く）を用いての浮遊系での振とう培養が可能です。その他容器については、お気軽にご相談ください。

ベースボディのBR-53FPはペルチェでフロンフリー。従来機よりも大幅に省エネ

ペルチェ素子による電子加熱冷却式により、フロンを一切使用していない中型バイオシェーカーです。煩わしいフロンガス漏れ点検・回収手続きが不要。

消費電力も従来機の約1/5（BR-43FL: 37℃、100r/min時での比較）で省エネにも貢献します。

一般的な培養に必要十分な温度範囲

BR-53FPの使用温度範囲は+15℃～+55℃と、一般的な培養に必要な温度帯をカバーしております。
+15℃以下の低温が必要な場合は下記関連製品欄のCO2-BR-40/43シリーズをご覧ください。

仕様

型名	CO2-BR-53FP-MT
使用温度範囲	+15℃～+50℃（室温-10℃〜室温+30℃）
振とう方式	往復／旋回切換
温度調節精度	±0.3℃
振とう速度	20～200r/min （積重ね上段で往復振とうする場合は200r/min以下でご使用ください）
振幅	25mm（≒1inch）
ガス分岐管	標準6分岐　※特型で12分岐まで可能
容器架数	三角フラスコの場合(*1)： 250/500mlなら6個、1Lなら4個。異なるサイズの混合使用は不可。
扉様式	左開き（左方向にドアが開く。右開きにも変更可能）（*2）
使用環境温度範囲	+5℃～+30℃
加熱冷却方式	ペルチェ素子
温度／速度表示	デジタル表示
外形寸法	600×732×643Hmm
質量	約86kg
電源	100V・7A
標準付属品	ガス供給用ホースセット6本組(GH-0625)、ツメクランプ振とう台(MT-4030)×1
価格	お問合せください
（*1）哺乳類細胞の場合、ディスポーザブルタイプ（コーニング社およびスクラム社／米国トムソン社）を前提としてガス供給接続用のフラスコキャップを設計しています。ガラス製のご使用を希望される場合は、お問い合わせください（藻類培養ではガラス製を前提としたキャップをご用意しています）。
（*2）変更は弊社サービスマンが行います。ご希望の場合はご連絡ください。
（*3）ガスコントローラーやレギュレーター、フラスコキャップは別売。ご使用の三角フラスコサイズに合ったツメクランプも別途必要です（下記参照）。ガスボンベはお客様にてご用意ください。