遠心式濃縮機スピンドライヤースタンダード

VC-96R

商品コード： 0062458-000

再現性のある大型遠心濃縮機。少量サンプルから遠沈管での遠心濃縮まで対応。

メモリーボタン、モードボタン、スタート／ストップボタン

主な用途

●DNAやRNA、タンパク質の濃縮乾燥
●糖タンパク・糖鎖・ペプチド等の濃縮乾燥
●その他、濃縮や乾燥を要するアプリケーションに

ダウンロードファイル（有用情報）

VC-36/96のFreezDryerモード（凍結乾燥）について（PDF）
総合カタログより遠心式濃縮機・低温トラップ機種選定ガイド(PDF)

特長

充実した基本性能

耐薬性を踏まえ、マグネットドライブやテフロンコートのチャンバーを採用しました。加えて大型機のネックであったフタ材質をPVC製とし、ガラスに次ぐ耐薬性を確保。また、回転数や温度をデジタル化し、曖昧だった濃縮乾燥の条件を数値化しました。

リーク自動／手動、窒素パージ容易、冷却水循環も可能

真空解除は、自動および手動で可能。酸化を嫌う試料のために窒素ガスボンベの接続も行えます（別売の三方弁を使えば吸引ノズルへの接続も可能）。
また循環装置を接続（要セットアップ）することで、チャンバー内温度を低温に維持することが可能です。タンパク濃縮など温度の影響を最小限に押さえたい場合に有用です。

使用条件をメモリー設定で一発呼び出し

温度・回転数・時間を一括で記憶させておくことができますので、よく使う条件を呼び出してスタートボタンを押すだけの簡単操作が実現します。途中でヒーターを切ったりタイマーをマニュアルで解除することも、もちろん可能です。

FreezDryer（凍結乾燥）モードを搭載

油回転式の高真空ポンプを使うと高真空による潜熱の消失で水系試料は凍結しますが、そのまま乾燥を継続することができます。凍結を維持したまま乾燥を続けるためにはヒーターとローターは途中でOFFにし、ポンプだけを動かし続ける必要があります。FreezDryerモードを使用すれば、このような運転も自動で行うことができます。ヒーターとローターをどのくらいで止めるかは事前に検討しなければなりませんが、熱に弱い試料（水系）の場合や凍結乾燥機では耐薬性に心配がある場合に便利です。

種類が豊富なローター（別売）

マイクロチューブはもちろん、ご要望の多かったディスポ遠沈管にも正式に対応しました。

VC-36/96のFreezDryerモード（凍結乾燥）について

FreezDryerモードの操作の流れをご紹介します（音声つき）。PDF化したものはこちら。

仕様

型名	VC-96R
使用温度範囲	室温+5℃～+70℃
回転数	300～2000r/min（最大590×g；96Aローター外周において）
真空解除	タイマー連動自動（手動も可能）
ローター回転方式	マグネットドライブ方式
タイマー	1分～99時間59分（デジタル）
蓋／チャンバー材質	蓋：PVC チャンバー：SUS304（テフロンコート）
真空計	0～-0.1MPa（ブルドン管）
各ノズル外径	吸引：Φ13.8mm
除菌フィルター	0.2μm
その他の機能	ポンプスイッチ連動コンセント×1（7Aまで） ※設定回転数の85％に到達後、ポンプ作動
安全器／安全機能	過電流保護、蓋開時ヒーター／回転／ポンプ停止、高温、各種異常表示（不揮発メモリー、温度センサー、ヒーター出力、高温、低温、モーター、回転数リミット）
外形寸法	360×440×410Hmm
質量	約36kg
電源	AC100V・3.3A(*1)
本体価格	¥690,000（ローター別売）
(*1)ポンプスイッチ連動コンセントの使用に応じて電流値は増加します。
●真空ポンプは、基本的にダイヤフラム式（DTU-20/DTC-60等）もしくは耐薬性のあるドライスクロール式（VU-100HC等）をお薦めいたします。なお、凍結乾燥用途では油回転式（GCD-051XA等）が必要になります。